口論が苦手だったけど、コンフリクトに入門したら前向きに思えるようになってきた話
コンフリクトに入門した。
概要としてはグロービスの連載を読むと理解できる。
- コンフリクトはチームと個人の成長の機会―コンフリクトスタイルと自己成長#1 コンフリクトモード
- 正論で戦いに挑み挫折した20代―コンフリクトスタイルと自己成長#2 競争モード
- 他部門を動かすためのリレーションパワー―コンフリクトスタイルと自己成長#3 妥協モード
- パワハラの理不尽さに適応しながら最後に刺す―コンフリクトスタイルと自己成長#4 適応モード
- ステークホルダーごとに対処を変える―コンフリクトスタイルと自己成長#5 協働モード
コンフリクトという分野は日本ではまだ知名度が低く「交渉力」と訳されてしまうため、参考書籍を見つけるのが難しい。一つ見つけて読んでいるので、また役に立ちそうであればなにか書きたい。
で、以下に書いていたように、考えを書き溜めるようにしていたのだけれど、
思いつきで意見を言うのはやめて、自分の中でどうしても伝えたいことかどうか自問自答したあと、しっかり時間かけて理由や根拠、予想される反論への対応を含めた主張文のようなものをこっそり書く
リモートワークで込み入った議論をするのは難しい - めるノート
この前たまたま夫婦喧嘩したのでちょっと練習してみた
リモートワークにおけるファシリテーションの方法論のスライドを見て思ったこと - めるノート
この夫婦喧嘩のとき、試しに考えを書き溜めた上でぶつけてみた。
ぶつけてみた感想としては、書きすぎてうまく読んでもらえなかった。書き方の問題もあったと思うけど、一度怒りに火がついた(あるいは競争モードになった)相手は、落ち着いて議論したり読んだりできる(あるいはそうしようとする)状態ではないからだ。
しかし、自分の意見は既に書いてあり、考えるフローはある程度終わっているので、改めて要点をかいつまんで落ち着いて伝え直すことができた。怒りや強い意見をぶつけられてテンパっている中で考えながら話すのは難しい。それに対し、既にある程度書いてあれば、コピペや言い直しにすぎないので容易にできる。論点や話の中身に集中できる。感情をぶつけられてもビビらないで、そういうプロトコル(競争モード)なんだな〜と思うことができたのは大きな収穫だった。
仕事でも、明らかに怒られているように見えるのに本人は前向きに会話をしているようなケースを見たことがあって超不思議だったんだけど、そういうことだったのかとアハ体験だった。
あんまりやりたくないけど、競争モードのプロトコルとして感情を載せられるようになると強そう。でも女性なので勢いが足らなくてあんまり強くならないかもしれない。筋トレ・ボイトレ・怒るアクションの練習をすると良いかもしれないが、まあそれはだいぶ先の話かな。
直近の課題としては、最初に突然感情や強い意見をぶつけられたときに落ち着いてその場を流して仕切り直せるようになることだ。自分もアンガーマネジメントの練習中なので、どうしてもカッとなってしまったり、頭がパニックで真っ白になってしまって、それを抑えるのにエネルギーを使ってしまって冷静に考えられない。何回か上記のアハ体験的なのをこなして慣れれば、初回からプロトコル扱いできるようになるかもしれない。
議論をすすめる中で大事なのは、お互いの譲れないポイントを抑えることと、議論の結果譲りあいのあったポイントを抑えることだ。
そしてお互いの譲れないポイントが継続的に守られているのか、振り返りをすると良いだろう。無駄に同じトピックで何度も争うより、生産的だ。