グロービスの「交渉術の基本」を読んだ
コンフリクトという分野は日本ではまだ知名度が低く「交渉力」と訳されてしまうため、参考書籍を見つけるのが難しい。
口論が苦手だったけど、コンフリクトに入門したら前向きに思えるようになってきた話 - めるノート
今は以下の本を読んでいて、結構面白いのでそのうち読書感想文を書きます。
コンフリクトとか交渉について学ぶモチベーション - めるノート
グロービスの「交渉術の基本」という本を読んだ。 自分に足りないものや、やっていて背徳感を感じてしまうけど気持ちを強く保つ必要があることなど、必要なことがたくさん書かれていてすごくよかった。
交渉において考えておくこと
- 関係者は誰か
- 意思決定者は誰か
- 何のために交渉するのか
- 論点
- 何をどれくらい得たいのか
論点はすごく大事で、相手によっては意識的・無意識的に関係なく論点をずらしてくる(実際に体感もした)ので、本質を見失わないようにおさえておくのが大事そう。
これ有用そうなので、定期的にやりたい。
娘氏が「論破王ひろゆき知ってる?」ってゆーてきたから、一緒に動画を見て論点ずらしたタイミング当てゲームをして遊びました。叩かれがちだけど、おバカな中学生の論理的思考を鍛えるのに役立つので、良い教材として活用しています。
— 上原由佳子 (@yukakouehary) 2022年2月17日
交渉の3つの次元
- 交渉テーブルの上で相手とのコミュニケーションを通じて、いかに合意に至るかという「戦術」の次元
- 論点の複数化等を通じて、WinWinを可能にするような新たな合意案を創出したりといった「取引設計」の次元
- 交渉テーブルから離れた場所で、そもそも交渉相手はこれでいいのか、交渉に至るプロセスは変えられないかといった交渉の「セットアップ」の次元
自分はセットアップは得意だけど、それ以外は苦手な自覚がある。
交渉を阻害する思い込み・バイアス
思い込み
- 自分と相手で環境が同じだという思い込み
- 立場が解決策を規定するという思い込み
- 自分と相手で時間に対する感覚が同じだという思い込み
- 論点は所与のもので変えられないという思い込み
バイアス
バイアスもかなり細かいレベルで解説されていて、例えば自分にとって目からウロコだったのが「立場固定」「サンクコスト」「非両立バイアス」「反射的価値下げ」「印象管理」あたりで、この辺を学生時代に知っておきたかったな〜とつくづく感じた。
まとめ
これらの条件や障害を乗り越えたり、逆に利用したりしながら、どうやって相手との交渉(=コンフリクト)を進めていくかの攻略法が書いてあるので、口論や口喧嘩が苦手な人ほど読みたい本だなと思ったし、しっかり読書メモを書いたので今後に役立てていきたい。