めるノート

一児の母 兼 へっぽこWebエンジニアの内省ノート

相手によって態度を変えるステークホルダーとどう接していけばいいのか

正確には、一定以上のギャップがあると、相手への態度が変わるステークホルダーのこと。

そんな失礼なことある?と思ったし、自覚するのに結構時間がかかった。

しかし、昔見かけたこの記事を読み返したら思い当たるフシが結構あった。

www.huffingtonpost.jp

「自分のやり方は業界の常識であり(私に言わせれば常識ではない)、私が彼の使っている用語を理解できていないと言いました」

「質問や提案はことごとく疑問視され」

「『こんにちは。私はマーティンと言います。このプロジェクトをニコルから引き継ぎました』
途端に、彼の態度が変わりました。私のアドバイスを受け入れ、感謝し始めました。すぐにメールの返信がきて「素晴らしい質問ですね!」と書かれていました。」

以前提案を却下された相手に、他の人が同じような意見を出すと反応が全く違ったりする、ということがここ最近2回くらいあって、内容は問題ではなかったという安心感と、「ああ・・・そういうことだったのか・・・」とガッカリした気持ちでちょっと複雑だった。
もちろん、伝え方にも改善ポイントがないということもなかったと思うので、そこは謙虚でありたい。

ギャップっていうのは例にあるような性別だけではなくて、国籍や年齢、スキルレベルとか経験年数、個々が置かれた環境などもあると思うので、フェミ的な事が言いたいわけじゃない。
なにはともあれ、こういう人と一緒に仕事をするのは完全には避けられないと思うので、そういうときにどうしたらいいのかは考えておきたい。

そもそも相手によって態度が違うのをどうやって見分けるかでいうと、今回みたいに実際にそういう場面があると分かりやすいんだけど、なかなかそういうケースがない場合は、相手の主張に対する根拠が客観的に見て妥当かどうかを見ていく。

上記でも出ている「常識」とか、似たような「普通」とか「意識」とか、そういうワードが出てきて、それって論理的かな?と思うようであれば注意かもしれない。これはお互いの前提が違っているサインで、そこに違和感があって情報共有には問題がないなら相手にバイアス・思い込みが入っている可能性が高い(これはコンフリクトを学ぶと理解できる)。自分はそれにちょうど気がついた段階で「相手が変われば主張自体は問題ないケースがある」と気づく事例に出会えた。

「当たり前」がずれていて、暗黙の前提があるから

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交渉を阻害する思い込み・バイアス

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まず、理解を得るのが結構難しいというのがある。相手が変わりさえすれば問題ないどころか非常に良い人だからだ。そのため問題自体を解消しようと思うのは作戦としては効率が悪い。
一見まわり道に見えるが、手っ取り早いのは、伝えたいことをどこかに書いておいて自分ではない別の人に伝えてもらうことだ。依頼をしても理解を得るのは難しいので、布教みたくじわじわ浸透していって、自然と伝わるのが望ましい。
まあ、あとは普通に仕事の効率に直結するので、なるべく接する機会が少ないようにいろんな理由をこぎつけて計らってもらうのが良いように思う。(そういうことを考えると規模の大きい会社に就職するのはやっぱりリスクヘッジになるよなあ・・・)
どうしても摘発(?)したいのであれば、そういうやり取りが発生しそうなMTGは全部録画したりするといいのかもしれない。しかし、現場で一緒に参加している人からのサポートが期待できない時点で摘発できる可能性は低そうなので、あまり頑張りすぎるのは良くなさそうとも思う。