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一児の母 兼 へっぽこWebエンジニアの内省ノート

「屁理屈に負けない!悪意ある言葉から身を守る方法」を読んだ

「屁理屈に負けない!ーー悪意ある言葉から身を守る方法」

自分もまったく頑張っていないとは思わないけど、最近しばらく論点ずらし的なことをされる機会が多かったので、のれんに腕押しな感じに疲れてしまって無力感にさいなまれていたように思う。

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論点はすごく大事で、相手によっては意識的・無意識的に関係なく論点をずらしてくる(実際に体感もした)ので、本質を見失わないようにおさえておくのが大事そう。

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以前から何度か書いている「論点ずらし」への対策を調べていると、「屁理屈」と言う言葉に出会った。「屁理屈」とは何なのか、今まで自分はあまり理解していなかったことがわかった。

で、表題の本(「屁理屈に負けない!ーー悪意ある言葉から身を守る方法」)を読んでみた感じとしては、かなり良かった。

論点ずらしを始めとした屁理屈に、これまで自分がいかに丸め込まれてしまっていたかよ〜く分かったし、それによって「この打合せ、結局何も決まっていないのでは?」というようなこともよくあったので、その理由もよく分かった。

論点ずらしへの対策としては、まずは「責めるつもりはない」とか「気持ちはわかる」など、相手に寄り添う姿勢を見せて、その後に丁寧に論点を戻していく、と言うのが正攻法になるっぽい。別の本でも似たようなこと書いてあったな。

相手がヒートアップしているときは、否定されたと感じてしまった相手の気持ちを認めてフォローして、鎮火してからこちらの主張を話したり問題解決を始めよう、という話だった。

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いくつか屁理屈のパターンが解説されていて、「伝統に訴える論証」、「連座の誤謬」あたりは自分でも結構見破れるんだけど、「ご飯論法」や「わら人形論法」、「後件肯定の虚偽」「前件否定の虚偽」は難しいので場数を踏むしかなさそう。難しいとはいえど身近に心当たりもあったので、今後は気づくことができそうではある。

交渉術の基本とあわせて会社のみんなに勧めたいけど、まるで会社に屁理屈を言う人がいるように見えてしまう(こう書くと逆に、いないように見えてしまう)ので、オープンには勧めづらいなあ、なんて思った。