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一児の母 兼 へっぽこWebエンジニアの内省ノート

時間もやる気も有限だから

業界人として生きていくには「ハングリー精神」「当事者意識」「コネクション」「センス」とかも大事なんだけど、やっぱり「技(ワザ)」が一番大事だと思っていて、それは自分が楽器を一番真剣にやっていたときに足元をすくわれた理由が「圧倒的な技」のないことだったからなんだよなあ。当時関わった人たちにはもう誰にも会っていないけど、どうしても忘れられない。

若い頃は時間もあったので、誰もやらなさそうなことをやったり、やる気あります!!みたいなテンションで時間を使ったりしていたけど、子育てやらで忙しい今となっては、声の大きさを張り合ったりアピールしていくやり方ではなくて、この本質ってなんだろう、技術や仕組みでどうやったら解決できるんだろうと考えるようにしている。やる気がないわけではなくて、やる気も有限なので効率的に使いたいなという話で、周囲からみるとアウトプットが少なくなったように見えてしまうかもしれないけど、質をあげたいなという話。

イヤイヤ期

先月末、息子が2歳になった。 魔の2歳児という言葉があるようにイヤイヤ期がどんどん盛り上がってきていて、(なぜか「イヤ」ではなく)「ダメ!ダメよ!」というのが頻回になっていたり、「お風呂入る?」「はいんない!」というやりとりが無限にあったりしている。

自分は姪っ子*1で経験しているので気力がある時は無になって対応しているのだけれど、真面目に子育てをしてくれている夫が疲れてヒートアップしてしまうので、息子だけではなく夫のケアも考える必要があり、結構大変。
なんとか自分だけは気力を失わないために、栄養ドリンクとイライラに効く市販の漢方を交互に使ったり、それでもきつい時は少し子どもと距離を置いたりして懸命にバランスを取っているけど、寿命が縮んでいるかもしれないと思う。

トイトレを早くやりたいという夫の意向もありキャパオーバーに近く、フルタイムの仕事までちゃんと手が回らなくなったり時間が割けなくなってきた感があって、さらに最近ちょっと属人性高そうな仕事を振られていてしんどさがある。仕事はまあ時短にしてもいいんだけど、そうすると給与面でちょっと困ってしまうなと思っている。

あと、最近ママエンジニア界隈(?)でインフルエンサー的な活動をされている方が入社してバリバリやっているので、それに対して自分はどう見られているのかみたいな不安もある。まあよそはよそ、うちはうちだって思うしかないのだけれど。

昨日で31歳になったけど、あんまり先の見通しは立っていなくて、なんとか生き残っていかなければなあとぼんやり思っている。

*1:12歳上の姉が高校卒業してすぐに出産・離婚をしたので実家に幼少期の姪っ子がほぼいた

PHPカンファレンス2022 2日め、子連れで少しだけ現地参加してきた

明日は夫が現地参加するので自分は子どもと過ごす予定

PHPカンファレンス2022 1日め、少しだけ現地参加してきた - めるノート

当日の朝に夫が「晴れているし子どもが可愛いので一緒に過ごしたい」というので、「行くって言ったんだから顔くらい出してきなさい」と返した結果、まさかの家族ぐるみで現地参加*1になってしまった。

とはいえ2歳児の落ち着きは一瞬なので、2日目は夫が各所にご挨拶している間、子供と一緒に4階のロビーで電車を見たり、スポンサーブースにお邪魔したりして過ごしていた。

いちエンジニアとして参加した1日目よりも、配偶者・兼・母親として参加した2日目の方が受け入れられている感があったのはけっこう悔しかったので、そう遠くないうちにカンファレンスレベルの登壇やりたいなあ、なんて思った日だった。

*1:誤解されたくないのだが、決して自分がワンオペしたくなかったわけではなく、むしろ1日のスケジュールを完璧に立てていたくらいだった

PHPカンファレンス2022 1日め、少しだけ現地参加してきた

聞いたセッションと感想を書いていく。

17年続くWebサービスを改善する 〜新卒2年目からみるカラーミーショップ〜

fortee.jp

途中からだったので前半はあまり聞けなかったけど後半のSREの話を聞いて、ちょうど最近なんとなく負債返却タスクと機能開発タスクをどう優先順位づけするかモヤっていたので、エラーバジェットの状況によって切り替えるというのは分かりやすくていいなと思った。あと自分はPHPアプリケーションの本番運用歴が浅いので、graceful restartの話は知見だった。

Mercari JPのモノリスサービスをKubernetesに移行した話

slideshare.net

モノリスPHPアプリケーションの移行はちょうど自分も業務でやっていたりするので、同じようなやり方をしている箇所・そうでない箇所があり、いろいろな気づきがあった。

また、スライドの中で参考資料として貼られていたテックブログの記事では、より具体的で泥臭くやっているところが見られて面白かった。

engineering.mercari.com engineering.mercari.com

フラットなPHPからオブジェクト指向で自動テストのあるPHPへ、そしてフレームワーク

speakerdeck.com

夏からPHP再入門したので復習になってよかった。

PHPで学ぶシステム設計 依存関係のコントロール

speakerdeck.com

大学の講義みたいな安定した発表でテンポも良かったので、メモやツイートするよりも楽しんでみていた。依存関係の逆転は最近Clean Architectureで読んだばかりだったのでちょうどよかった。

amzn.to

感想

PHP界隈は夫の友人知人は多い一方で自分の直接の知り合いは少ないため、雑談を楽しんだりすることはできなかったけれど、以前よりもいろいろな経験を重ねたからか純粋にセッションを深く楽しめるようになった気がした。
今日聞けなかったセッションも、なんとか時間を見つけてYouTubeやスライドで楽しみたい(明日は夫が現地参加するので自分は子どもと過ごす予定)。

デスク環境を変えた

デスク

電動式昇降デスクを買った。腰痛のためというよりは、子どもがデスク上の物に触れないようにしたくて、いつも仕事を終えるときに高さをめっちゃ上げておくようにしている。テーブル下にある配線は多少イタズラされたりするけど、デスク上の機材は守られている。

amzn.to

音声出力/入力

今まではスピーカーマイクを使っていたが、話の内容が頭に入ってこない(買った当初はあえてそれを意図していたが、現在は状況が変わった)ため、ヘッドフォン&ダイナミックマイクの組み合わせに替えた。話の内容がちゃんと頭に入るようになったし、相手の声のニュアンスを前よりも汲み取れるようになった。自分の声も前よりいい感じになっていたらいいなと思う。いっぽうでスピーカーマイクを使いたい用途もまだ偶にあるので、接続したまま切り替えられるようにしている。

amzn.to

amzn.to

amzn.to

amzn.to

ヘッドセットは長時間つけて疲れなければ良いくらいだったのでLEO様とお揃いにしてみた。

余談

関係ないけどジャニーズウェブの中丸くんの連載みたいに、普段文章を上げているブログに音声を上げるのいいなと思った。文字で残しづらいこととか話せるし、感情的なニュアンスも伝えられて良さそう。ワーママ界隈でVoicyが盛んだったりするのは、そういう理由もあるのかもしれない。せっかくいいマイクにしたし、そのうちチャレンジしたい。Voicyやポッドキャストだと継続できるか不安なので、既存のスキームに乗っかりたいというのもある。DropBoxGoogleドライブのリンクを<audio>要素で貼れば、はてなブログ上でも再生できるみたいだった。

これから

現在ディスプレイは横置きのメインディスプレイと、その左側に縦置きのサブディスプレイを置いて、Macクラムシェルモードで使っている。部屋があまり広くはなく机も狭いため、サブディスプレイはモニターアームにつけてメインディスプレイの上に横向きで配置したいと思っている。

いわゆる優秀なエンジニアも、優秀なワーキングマザーも目指さないと決めた

どちらかを目指すと、どちらかをおざなりにしないといけないように思ったから。

といっても優秀なエンジニアも優秀なワーキングマザーも評価する人によって定義が全然違うから、矛盾しない方法もあるとは思うけど、自分が今置かれている状況とか世間一般的なイメージを思うと、自分はどっちにもなりたくないな、と思った。

自分は自分だから、エンジニアとして成長したい自分と、ワーキングマザーとしてもっと良くやりたい自分がいて、それはどちらも大切にしたい。でも両方を大事にしてくれる人はきっと少ない。相反することが多いから仕方がないと思う。

「優秀なエンジニアはこうしているよ」「良いお母さんってこうだよね」

っていうのは、ハイハイ、って受け流しつつ、無理のない範囲で取り入れればきっと良くて、エンジニアもワーキングマザーも属性としては今後も使っていくけど、目指す方向としては「よりよい自分」になっていくんだと思う。

というのを、諸事情あって今、宣言しないといけないような気がしたので書いた。

最後に昔そーだいさんからいただいた良いリプライでシメたいと思います。

現場に入ったら git rebase 派なのか git merge 派なのか確認するとよさそう

なぜ rebase を使わずに merge するのか、と夫が憤っていたけど、自分は rebase よりも merge のほうが resolve conflict が一発で済むから使うことが多い。
コマンドの意図を考慮すると rebase のほうがよさそうかも、、、とググってみると、vimemacs くらい(コミットログを綺麗にしたい VS 歴史を変えず時系列でバグを追いたい、という意図で)意見が割れていたので、その現場ごとに確認するのがよさそうだなというところに落ち着いた。あと、いざ使うときに怖くないように時々rebaseも使うようにしよう。

めちゃめちゃなミスをした日

すごく落ち込んでいたんだけど、ふとメルカリ社のValues ( Go Bold / All for One / Be a Pro )が目に入って、

「ああ、大胆にやった結果のミスだったな」
「プロフェッショナルであるために次のチャレンジをしよう」
「つらいこともあるけど目指すもののために頑張っているんだ」

と、社員でもないのになぜかモチベーションを持ち直すことができた。

フルリモートでワーキングマザーしながら女性エンジニアをやっていると、仕事仲間(おおむね日本人男性)とのコミュニケーションプロトコルの違いから日々普通に働くだけでも大変で、ちょっとしたことを共感してもらえることも少ないし、公私関係なく回復する時間もなかなか取れないので、自然に前を向いて立ち上がれる言葉があるのはいいなあと思った。

最近のキャッチアップ

技術書はなるべくチャレンジングな本を読むようにして、だけど読書会に定期的に参加してモチベ維持なんてことはできないので、わからないところでググって調べてメモして、って感じにしている。なので名著、みんな読んでいる良い本を選ぶようにしている。

手を動かす系のことは業務時間外では難しいので、業務時間でいかにやるかを必死で考えている。。。

週末

金曜日

夫が日帰り富士山登頂していたので、朝から業務時間以外はワンオペしていたんだけど、これは事前に分かっていたのでしっかり準備できた。いつも朝やる洗濯は前の晩にやっておくとか、風呂はお迎えよりも前に沸かしておくとか、準備しておけば子どもとゆっくり遊びながら、夢中になっているスキに残りの家事をしつつ過ごせた。うちの子が比較的育て易いのもある。

土曜日

昼ごろから家族で静岡(夫の地元)に行くことになって、現地の夫の友人とちょっと遊んだり、夫の実家に行ったり、みんなで夕食を食べたりした。久しぶりにオフラインで人とゆっくり話した気がする(楽器の練習や本番では、あまりゆっくり話すことはない)。

帰りに夫と運転交代することになったんだけど、急だったからカーナビに使っているiPadを持ってきておらず、iPhoneで代用したらなぜか進行方向が自動適用されないし(地図読めない人間なので致命的)、今まで走ったことのない高速道路で車通りがあまりなく、いつもは布団に入っている21:30ごろからの運転だったので疲れて夜目もあまりきかず、遠くを走る車のランプがかすんで見えない恐怖で死にそうだった。案の定、夫に「あぶない運転をするな」と怒られてしまい、ひと区間で交代した。帰宅は23時ごろだったかな。

日曜日

金曜土曜で疲れ果てた夫が午後寝ている隙に、子どもを連れて新江ノ島水族館へ行った。本当は近場のショッピングセンターで時間を潰す予定だったが、車に乗ったら子どもも寝てしまい、自分も金曜土曜で疲れていたのもあって楽しいことしないと気が済まなくなってしまって、ちょっと足を伸ばすことにした(あとから夫にズルい、と怒られた)。

夕方2時間弱の滞在だったけど人は結構いて、子どもが水槽を見るスキマがありそうな空いてるポイントとか、大水槽・クラゲ・ペンギンなどのわかりやすいポイントだけ押さえながら他は飛ばしまくって進んだ。それでも各ポイントで子どもは真剣に見ていたし、ペンギン好きなので喜んでいた。イルカショーはなんとか子どもが見られるスキマをみつけて前半だけ見た。子も疲れているようだったので、イルカの人形とパパへのお土産だけ買ってシュッと退散した。

帰り道には起きた夫が電話してきて、途中のショッピングセンターで合流したけど、おもちゃ売り場で子がイヤイヤして大変だった(パパもママも疲れ果てていて対応する気力が残っていなかった)。

まとめ

ワンオペで水族館に行ったことや、イヤイヤを良い感じに受け流せるようになったことは自信になった。最近散財気味だったけど、自分に買うよりも子どもの経験のために支払う方がまだ良い使い方だし、旅行でもしない限りは安いかもしれない。

前にも書いたけど、ワンオペでも子どもが小さいとある程度コントローラブルで、家族で動く方がステークホルダーが増えて大変。

我が家は子どものみならず、夫もその場のノリとテンションで行動・予定が変わっていくので、両者をキャッチアップしていくのがそこそこ大変。子どもはまだ1歳で友達との約束とかはなくコントローラブルだけど、夫はそうではない・・・が、子どももいずれはそうなるので、夫のことは「長男」だと思うようにしている。

家族の役割分担 - めるノート